名指しでやれ

自分のアウトプットを人にチェックしてほしいとき、というのは誰にでもあるし、仕事をしていれば日常的に観測できる事象である。

私はプログラマをしているが、プログラマの場合であれば、例えば、本番のデータを修正するスクリプトを他人にチェックしてもらうとか、単純にPullRequestをレビューしてもらう等だ。

この時に、不特定多数に対してチェックを呼びかけるというケースを観測することがある。 例えば、slackでのやりとりであれば、@channel等の不特定多数にたいするメンションのみを用いたやりとり、Pull Requestであれば、複数の人間をレビュアーに設定する、等である。

こういった不特定多数にチェックを求める行為をする癖がある人がいたらすぐにやめたほうがいい。

理由は明確で、チェックしないで無視する、あるいは、適当にチェックしてレスを返すという流れを生む確率があがるし、実際みんな基本無視で、レスをしていてもめっちゃ適当、という事例を見ているからだ。

他の人が見てる、自分が返さなくていいという前提になってしまうので、無視しやすいし、無視しなかったとしても真剣さのないチェックになって適当にレスを返しやすい。

きちんとチェックをしてもらいたい意思があるなら、多数にお願いをすること自体はいいが、それだけでは絶対に駄目で、必ず生贄を一人だけ指名する必要がある。「あなたがメインのレビュアーです」「あなたがチェックしないなら先に進みません」ということが相手に伝わらないといけない。

チェックをお願いされた側は、直接指名は自分一人だけなので「ちゃんとしなきゃ」と考えやすくなる、少なくとも無視はされなくなる。

人にやってほしいチェックがあったら、必ず名指しで生贄を捧げろ。もちろん生贄はちゃんとチェックしてくれそうな人、できそうな人を選びましょう。